平成27年4月に滋賀県大津市の公園で、当日、目視による点検をしたばかりのブランコのチェーンが切れ、中学生になったばかりの12歳の女の子がけがをしたそうです。

 女の子はブランコを揺らして遊んでいたわけではなく、ただブランコに座っていて、立ち上がろうとした瞬間、腰を打ってけがをしたそうです。

 最初は何が起こったのかわからなかったそうですが、チェーンを見たら切れていたので原因がわかったそうです。

 女の子曰く、小さい子供が勢いよくブランコを揺らしていた時に切れたのなら危なかっただろうと思いますとコメントしていましたが、本当にそう思います。

 切れたチェーンはカバーに覆われていて、腐食していることに気付かなかったということですが、気がつかないのでは点検したとは言えないと思います。


 NHKが都市公園の遊具の事故について調べたところ、治療日数が30日以上の「重大事故」は、昨年度までの6年間に45件発生し、このうち10件、率にして22%が点検から2か月以内に起きていたことがわかりました。 と、22%が点検から2か月以内に起きていたことを問題視していますが、私は逆の78%は点検から2ヶ月以上経過していた事実、つまり、2ヶ月以上点検もされずに子どもたちが遊んでいる事実が怖いような気がします。

 公園遊具の点検は、公園の管理者として都道府県や市町村の職員が行っている場合が多いと思いますが、職員だから素人なのでどうしても完璧には点検できないという声はあるかと思いますが、子供が遊ぶ公園の遊具を点検するのが市町村の職員であったとしても、遊具点検の素人ではあってはいけないと思います。

 万が一にも、遊具が壊れて、遊んでいる子どもたちがけがをしないように遊具メーカーに点検の研修に行く等レベルを上げて、しっかり点検して欲しいと思います。