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(注)画像のサッカー選手は久保建英選手ではありません
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子供の年代ごとの父親の役割
父親は子供と遊んでいる時にも、子供の発達を促すような働きかけを行っている。特に、子供の知的発達や社会性の発達を促すような働きかけを行っている。そうした働きかけの内容は、子供が成長するにつれて変化してゆく。
研究の経緯
離婚により父親が子供の家庭からいなくなると、子供は精神的な適応がより悪化し、学業成績がより悪くなり、反社会的な行動がより増え、結婚してからの離婚率もより高くなる。戦死や病死によって父親が不在になっても、同様の傾向が生じる。
これとは逆に、父親が在宅で働く場合や父子家庭の場合など、父親が子供と長い時間を過ごす家庭では、子供の社会的な発達はむしろ良好になる。
こうしたことがきっかけとなり、父親が子供の発達に与える影響について、多くの研究が行われるようになった。父親が不在の家庭の研究、父子家庭と母子家庭の比較研究、愛着の研究、親と子の気質の類似度研究などから、父親の役割が調べられた。
父親が子どもに与える影響
カナダ政府は、父親が子どもに多く関与すると、次の点で、子供に良い影響をあたえると述べている。
- 子どもの認知機能の発達
- 学業成績の向上。より上級の学校に進学すること
- 問題解決能力
- 情動の発達。自分の行動に責任を持つこと。衝動的でないこと
- 自分の感情を適切にコントロールすること
- 自己受容。落ち込まないこと
- 社会的発達
- 同僚とポジティブな関係を作ること
- 攻撃的でないこと。忍耐力があること
- 共感して人に関与すること
こうしたことから、カナダ政府は、父親が子どもに充分に関与することを勧めている。
またカナダ政府は、父親の仕事について、次のように述べている
「父親の仕事は、子どもの発達を助けることであり、子どもが自分の感情を把握して表現するように教え、生理学的な困窮を避けるよう教えることであり、子どもが良い経験をする場を提供することであり、子どもが頑張って目標に到達し責任を果たすのを助けることであり、市民・配偶者・親としての役割を子どもに少しずつ理解させることである。手短に言えば、子どものお腹を食べ物で満たし、子どもの頭を知恵で満たし、子どもの心を愛と勇気で満たすことである。」