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 公益社団法人日本通信販売協会(JADMA)のジャドマ通販研究所が行っている県民通販大調査の調査報告第3弾が公表されています。

 今回の調査報告では「Q1本をネットで買う人が多い県は?」「Q2家電をネットで買う人が多い県は?」「Q3思わずポイント買いしちゃう県は?」の3つの調査結果が報告されています。




 3つの調査報告の内「Q1本をネットで買う人が多い県は?」に触れたいと思いますが、通販で書籍を購入したことがある人に対して「ネット通販とリアル店舗のどちらを利用することが多いですか?」と聞いたところ「ネット通販が多い」「ほとんどネット通販」と答えたネット通販派は43.1%、実際の店舗で購入することが多いリアル店舗派は31.5%という結果でネット通販派の方が多いという結果になりました。

 また、ネット通販派の1位の都道府県は京都府、リアル店舗派の1位は滋賀県で隣り合わせの県という珍しい結果になっています。

 京都府がネット通販派の1位なのは正直ショックです。

 京都にある書店、古書店にとっては驚きの結果だろうと思います。

 京都は観光客の集客に力を入れているので、京都にある書店、古書店は店がある近隣地域だけでなく地の利を活かして京都に来られる他府県の方に向けて広く情報発信する必要があるのではと思います。

 ただ、今回の調査は「通販で書籍を購入したことがある人」に対するものなので、通販で書籍を購入したことがない京都の人がリアル店舗に足を運んでいるのかいないのかはわかりません。


 さて、重要なのはリアル店舗派1位の滋賀県です。

 県民性研究科の矢野新一さんによりますと“滋賀県では1970年代から文化行政に注力し、図書館設置率、蔵書数、利用者数、貸出冊数ともに全国トップクラスという点があります。つまり、滋賀県民には、図書館に行く習慣があります。図書館と本屋さんの共通点があるとすれば、探している本以外の本との偶然の出会いがあることが挙げられます。本との偶然の出会いを求めて、本屋さんに行くのかもしれません。”

 わかりやすい、素晴らしい分析です。

 特に『本との偶然の出会いを求めて、本屋さんに行くのかもしれません』の部分。

 ネットで特定の本を買うのではなく、本との偶然の出会いを求めて書店、古書店に行くというのは「本が好きな人」の鏡のような人たちです。

 滋賀県以外の行政に求めることは、滋賀県のように文化行政に力を入れて図書館設置率、蔵書数を増やして欲しいと思います。

 利用者数、貸出冊数は自然と増えてくると思います。

 そうすれば、滋賀県民のような『本との偶然の出会いを求めて本屋さんに行く』本当の「本が好きな人」が増えるような気がします。

 何度も言いますが、私は本を書く人、文章を書く人(ブログを書いている人も含みます)、出版関係者、書店、古書店で働く人、、本が好きな人、本に関わるすべての人を応援しています。









京都の乙女の古書・雑貨店(フレンチ雑貨・手作り雑貨・その他素敵な雑貨)

 croixille(クロアゼィユ) の次回の営業日は4月9日(日)の予定です。